天文ガイド2022年7月号にて画像を掲載いただきました

本日発売の天文ガイド2022年7月号にて、私が撮影したM 20の画像を掲載いただきました。今回はビギナーの部での入選となります。フォトコンの入選は2019年7月号以来、ちょうど3年ぶりとなりました。(合作で掲載いただいたものを除く)
以前掲載いただいたのもM8・M20だったので、この対象には縁があるようです。前回の入選ではBKP130の自作コマコレクターを評価いただいたのが記憶に残っています。

こちらに雑誌へ応募したオリジナルの画像と撮影条件を掲載します。
撮影は低空であること、口径を活かして解像感を得たいことから、できる限り短秒で多数枚の露出を心掛けました。また、天の川中心部の領域では星間物質が多くレイリー散乱により全体は赤っぽくなるはず。そのため、PixInsightのColorCalibrationが出力したこの色を正しいとして、処理を進めました。

応募時のオリジナル画像
OpticsVixen R200SS
CorrectorExtender PH
FilterZWO LRGB 31 mm
Focal length1120 mm
F stopF5.6
CameraZWO ASI294MM
Gain120
Offset5
Binning2×2
Sensor temp.-10℃
ExposureL: 105 * 60 s
R: 94 * 30 s
G: 102 * 30 s
B: 101 * 30 s
Total exposure: 253.5 min
Date2-Apr. 2022 1:40-
3-Apr. 2022 1:27-
MountSky-Watcher EQ6R
Guiding130 mm guide scope, QHY5L-IIM, PHD2
SoftwarePixInsight, Photoshop CC
撮影条件

選評にもある通り、後から見返してみると彩度が低めでしたので、彩度を上げてみます。やはり仕上げは一晩おいて見たり、他の画像を見比べたりしながら、自分の感覚をリセットしてやったほうがいいですね。

再処理結果

“天文ガイド2022年7月号にて画像を掲載いただきました” への2件の返信

  1. こんばんは。
    天文ガイド入選おめでとうございます!
    ひとつお聞きしたいのですが、今回のように短時間露光の場合、
    Gainは上げなくてもよいのでしょうか?
    初歩的な質問かも知れませんが、教えていただければ幸いです。

    1. 永太郎さん、こんばんは。そしてありがとうございます。

      Gainについて、私はこのように考えています。
      1. ASI294MCやASI2600MCのように、デュアルコンバージョンゲインを持つイメージセンサの場合、HCGモードがオンになる最小のGainで撮影する。 (Gainを上げるとダイナミックレンジが狭くなるため)
      2. ただし、ラッキーイメージングのように一桁秒やmsオーダーでの露光時間で、ライトフレームの背景輝度とオフセットの値が近すぎる場合は、必要な分だけGainを上げる。
      30 s程度の露光時間であれば、1.にそってHCGモードがオンになるGain (ASI294MCの場合は120)で撮影するようにしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です