ワイヤレスでPCの映像を転送する

はじめに

ASIAIRという商品があります。ZWO製のカメラを使用することがこの商品を動作させる必要条件ですが、このデバイスを使うと、スマートフォンやタブレットから、天体写真の撮影に必要な、様々な機能を使うことができます。

  1. 赤道儀の自動導入の制御 (自動導入、Park, Unparkなど)
  2. オートガイド
  3. カメラの制御 (撮影、冷却)
  4. フィルターホイールの制御
  5. フォーカサーの制御

このデバイスの良いところは、すべての機能をワイヤレスで制御できること。天体写真といえば、凍える地べたに這いつくばってPC画面にかじりつき、首や足腰を痛めながら、ちっとも星なんか見られないで終わるというのが当たり前です。しかし、無線であれば自分の好きな姿勢で作業できますし、暖かい車内から制御をすることだってできます。

しかしながら、これらの機能は全てPCから制御することができます。あとはPCの映像をモバイルデバイスに転送すれば良いだけです。探したところ、PCの映像をディスプレイに転送するワイヤレスディスプレイアダプタという商品を見つけました。今回は、このアダプタを使って映像転送をする方法について取り扱います。

ワイヤレスディスプレイアダプタ

Win10には、「ワイヤレスディスプレイ」という機能が標準で備わっています。この機能は、Wi-Fiを使用してPCの映像をワイヤレスで転送する機能となります。この機能の使用には、専用のアダプタが必要となります。(これから購入するのであれば、新バージョンがおすすめです。)

この機能を使って、普段使用している撮影用PCの映像を無線でモバイルモニタに転送します。接続図は下記のようになります。

接続図

モバイルモニタはモバイルバッテリーを使って電源供給します。ワイヤレスディスプレイアダプタにも電源供給が必要なことから、USB出力が2口以上あるモバイルバッテリーを使用するとよいでしょう。
モバイルモニタの選定基準としては、下記がポイントとなります。これらの基準を考慮し、こちらのモニタを選びました。

  • USBからの5 V給電のみで動作すること (バッテリー内蔵式のモバイルディスプレイがあるとより良いでしょう。)
  • 持ち運びできる適度な大きさであること (適度な大きさの基準は各人のスタイルによります。私はカメラバッグに入る13.3インチのものを選びました)
  • miniではない通常のHDMI端子があること (ワイヤレスディスプレイアダプタがHDMI出力のため)
  • HDMI端子と電源のUSB端子が近接しすぎないこと(ワイヤレスディスプレイアダプタの幅が大きいため)
  • 画面の明るさを十分に暗くできること

画面の明るさは通常の想定よりもはるかに暗い輝度が求められるため、手持ちのNDフィルタを貼り付けて減光した状態で使用しています。

使用例

私はこのシステムを、ライブビューが使えないCMOSカメラのピント合わせ、構図確認時や、車内で撮影が正常に進行しているかのモニタに使用しています。音声も無線で転送されるため、音声をオンにしておけば、雲が来てガイドが止まった・エラーで撮影が中断したなどのトラブルが起きても車内で気づくことができます。

使用風景: だいこもんさんの動画より

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です