【遠征記録】2022/4/1-2 @神割崎

概要

4月に入りました。春の銀河まつりに夏の天の川と、盛りだくさんのシーズンです。しかし関東以南は連日の曇天予報。春以降になってくると、冬場調子の悪かった東北が調子を上げてきて、関東以南は調子が悪くなるというのはよくあることです。そんなわけで、快晴予想、風も穏やか予想、新月と久々に好条件が重なった神割崎には関東各地からも含めて30人以上の人が集まり、過去一の賑わいを見せておりました。特に、新たに知り合ったSさんという方にはお茶やお菓子をごちそうになり、お土産までいただてしまいました。この場を借りてお礼申し上げます。4/2は駐車場いっぱいに望遠鏡が乱立する、まさに星まつり状態。初めて出会う方々とも交流を深められる最高の一晩となりました。
その他にも、東北大学天文同好会の観望会に混ぜていただき、40 cmドブで系外銀河をいくつか見せていただきました。30 cmオーバーは初めて見ましたが、銀河の腕の形がはっきりと見え、大変に見ごたえがありました。

日付2022/4/1
同行者jd氏、ふうげつ*氏
撮影対象1対象名NGC 3718
鏡筒BKP130
カメラASI294MC
撮影対象2対象名IC 4592
鏡筒FS-60CB
カメラASI294MC
撮影対象3対象名NGC 3718 のち M20
鏡筒R200SS
カメラASI294MM
時刻撮影開始19:14
撮影終了28:27
鏡筒温度 [℃]撮影開始時5.5 ℃
撮影終了時-1.8 ℃
湿度 (%RH)撮影開始時N/A
撮影終了時N/A
撮影地名称神割崎
SQM [mag./arcsec^2]21.84 (Light pollution map)
地面の状態乾燥
結露降霜、中度
風力階級0-2程度
雲の様子19時前後雲量4程度
低い雲が多いが、晴れ間あり
21時前後雲量8程度
ほぼ全面が低い雲で覆われる
23時前後雲量3程度
薄雲の通過あり、透明度はやや悪い
27時前後雲量2程度
透明度はやや悪い
観測した流星3個程度
日付2022/4/2
同行者だいこもん氏、N氏、かのーぷす氏、jd氏
撮影対象1対象名M 63
鏡筒BKP130
カメラASI294MC
撮影対象2対象名IC 4592
鏡筒FS-60CB
カメラASI294MC
撮影対象3対象名M 63 のち M20
鏡筒R200SS
カメラASI294MM
時刻撮影開始19:00
撮影終了28:49
鏡筒温度 [℃]撮影開始時N/A (フォーカサー故障)
撮影終了時N/A (フォーカサー故障)
湿度 (%RH)撮影開始時N/A
撮影終了時N/A
撮影地名称神割崎
SQM [mag./arcsec^2]21.84 (Light pollution map)
地面の状態乾燥
結露降霜、高度
風力階級0-2程度
雲の様子19時前後雲量1程度
透明度高し
21時前後雲量1程度
透明度高し
23時前後雲量1程度
透明度高し
27時前後雲量1程度
透明度高し
観測した流星2個程度
  • 結露、降霜の定義
    • 低度: プラスチックの表面、自動車のボディ天面がわずかに湿る、または霜の付着を確認できる
    • 中度: プラスチックの表面、自動車のボディ天面、フロントガラスがはっきり湿る、または霜で覆われる
    • 高度: 中度に加え、金属の表面(鏡筒など)、自動車のサイドガラスがわずかに湿る、または霜の付着を確認できる 屈折望遠鏡やカメラレンズの前玉がわずかに湿る
    • 重度: 高度に加え、反射望遠鏡の斜鏡や主鏡、屈折望遠鏡やカメラレンズの前玉がはっきり湿る

天気図・雲観測データ

出典: 気象庁ホームページ

特記事項

  • 4/1は高気圧の張り出しが思ったよりも遅くなったが、夜半過ぎには通過し終わり、安定した快晴となった。
  • 4/2は一晩中無風・快晴となり、最高の条件であった。設営は2日連続であること、天候が安定していることも相まって驚くほどスムーズであった。やはり、条件の良い空は何事にも代えがたい魅力がある。
  • 一方で、トラブルも多かった。トラブルその1: R200SS用のバーティノフマスク(アクリル製)、紅茶用のティーポット(ガラス製)を落下により破損、フォーカサーに用いているArduino NanoのUSBコネクタ部を、鏡筒取り外し時にケーブルを付けたまま引っ張ってしまい破損。特にバーティノフマスクは落下事故が相次いでおり、次回作製時は木での作製を検討したい。
  • トラブルその2: BKP130の接眼部にカメラを取り付け、固定ねじを緩めるとドローチューブがずり落ちるという事象が発生。原因はクレイフォードのテフロン軸受を固定している与圧ねじがゆるんでいたこと(他の固定ネジや引きねじもゆるんでいた)。ねじを締めなおしたところ改善し、固定ねじを緩めてもドローチューブがずり落ちることはなくなった。
  • トラブルその3: Advanced VXの赤緯側モータ不調が悪化した。原因は赤緯側モータ基板とDCモータを接続するケーブルの接触不良と、本体⇔赤緯体を接続するケーブルの断線。前者はケーブルとコネクタ端子周辺のクリーニングで改善。後者はケーブル交換により対応した。

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