【遠征記録】2022/7/2 @浄土平
浄土平は福島県・磐梯朝日国立公園に位置する標高約1600 mの湿原です。東北地方ではわりかし貴重な標高1500 mオーバーの高地であり、大きな駐車場やトイレなど設備も充実していること、関東地方からのアクセスも比較的良いことから、大変人気のある観測地となっています。今年の異常に早い梅雨明けを受け、7月上旬にしては異例の、「土曜・快晴・新月期」が揃いました。そうなれば人が殺到することは間違いありません。今回は浄土平を「聖地」と崇めるM&Mさんやぐらすのすちさん、Aramisさんとご一緒して、数年ぶりに浄土平へ行ってきました。
同行したみなさんのブログはこちら:
Aramisさん
M&Mさん
目次
概要
日付 | 2022/7/2 | |
同行者 | M&M氏、Aramis氏、ぐらすのすち氏、jd氏、O氏、他多数 | |
撮影対象1 | 対象名 | Sh 2-129 |
鏡筒 | RedCat 51, RedCat 51 II | |
カメラ | ASI294MM, SV405CC | |
撮影対象2 | 対象名 | Sh 2-129 |
鏡筒 | FS-60CB | |
カメラ | ASI294MC | |
時刻 | 撮影開始 | 21:10 |
撮影終了 | 26:45 | |
鏡筒温度 [℃] | 撮影開始時 | N/A (17 ℃前後) |
撮影終了時 | N/A | |
湿度 (%RH) | 撮影開始時 | N/A |
撮影終了時 | N/A | |
撮影地 | 名称 | 浄土平 |
SQM [mag./arcsec^2] | 21.72 (Light pollution map) | |
地面の状態 | 乾燥 | |
結露 | 結露、低度 | |
風力階級 | 0-2程度 | |
雲の様子 | 21時前後 | 雲量1程度 弱い西の風 透明度高し |
24時前後 | 雲量0程度 透明度高し | |
26時前後 | 雲量0程度 透明度高し | |
観測した流星 | 7個 |
- 結露、降霜の定義
- 低度: プラスチックの表面、自動車のボディ天面がわずかに湿る、または霜の付着を確認できる
- 中度: プラスチックの表面、自動車のボディ天面、フロントガラスがはっきり湿る、または霜で覆われる
- 高度: 中度に加え、金属の表面(鏡筒など)、自動車のサイドガラスがわずかに湿る、または霜の付着を確認できる 屈折望遠鏡やカメラレンズの前玉がわずかに湿る
- 重度: 高度に加え、反射望遠鏡の斜鏡や主鏡、屈折望遠鏡やカメラレンズの前玉がはっきり湿る
天気図・雲観測データ
出典: 気象庁ホームページ
特記事項
今回はいろいろな出来事がありましたので、いつもより詳しく書いてみたいと思います。
M&Mさんとの出会い
M&Mさんといえば浄土平をホームグラウンドとして活動されているお方です。なんと今回の遠征で122回目だそうです。前々からお会いしてみたいとは思っていましたが、今回ようやくお会いすることができました。122回というと私が神割崎に通った回数を遥かに超えています。歴が違うので当然ですね。Twitterから知り合った方と初めて出会ったときあるあるで、まったく初対面な感じがせず、すっと入ることができました。実際のM&Mさんは、想像していたよりもお若い印象を受けました。20代前半から天文趣味を始められたとのことで天文歴が長いのも納得です。浄土平のベストポイントを知り尽くしておられたので、今回は最適な場所に陣取ることができました。(後述する虫の問題はありましたが・・・)
なんと、M&Mさんは浄土平に来られるまでに大変な目に遭ったようです。下記のツイートの通り、急なUターンに巻き込まれそうになったとのこと。私も以前高速で左側車線からなんの合図もなく急に割り込まれたことがあって、心臓が止まりそうになったことをよく覚えています。自衛に努めるしかないので、普段から気を付けて走る、危険予知を徹底するほかありません。
ちなみに、M&Mさんはこの出会いを機に星沼会へ入水していただけることになりました。今後ともよろしくお願いいたします。
星沼会の活動を見てくださっている皆様との出会い
この日は浄土平天文台の夜間開館もあり、入口の駐車場は大変な賑わいとなり、終始ものすごい人の出入りがありました。同行した星沼会のみなさんの他にも、以前観測地で知り合った知り合いの方や、知り合いの知り合いの方ともお会いすることができました。特に、以前神割崎でお会いしたO氏とも3か月ぶりにお会いすることができ、3か月ぶりの「スーパー多台持ち」を見せていただくことができました。その他にも、今回初めてお会いした方からも「星沼会の動画をいつも見ています」や「みなさんのブログを見ています」といった、とてもうれしい意見を多くいただきました。こうした活動がインターネットを通して様々な方に評価いただいていることは大変光栄ですし、励みになります。今後とも面白い、役に立つような動画や記事を作っていければと思います。
(動画について私はもっぱら素材提供のみですが・・・)
虫
今回設営した場所は舗装されておらず、砂利道となっておりました。浄土平は前述の通り湿原となっていますので、虫が多かったです。特に、日中明るいときはハチのようなものが多数飛び回っていました。後からM&Mさんに聞いたところ、どうやらアブだったようです。このアブが厄介で、くるぶし付近を数か所咬まれてしまい、2日後になってくるぶし付近がパンパンに腫れ上がり、37.5℃の微熱まで出てしまいました。病院でステロイド剤と抗ヒスタミン薬を処方してもらったところ痛みは治まりましたが、この記事を書いている咬まれてから4日後の時点でも腫れは引いていません。敗因は二つです。
- 日中に活動してしまったこと: アブは昼行性のため、日中に活動すると刺されやすい。
- サンダルと足元に隙間があるズボンを履いていたこと: 隙間からアブが侵入してしまった。
日没とともにアブは急速に活動を停止しましたので、日没を待ってから設営を始めることが重要と感じました。また、アブは脚を狙ってくる傾向にあるようなので、夏場の設営の際は靴とズボンの隙間が開かない対策が必要とも感じました。
ちなみに、日没前後から薄明終了ぐらいまでは、大量のユスリカ?ハネアリ?のようなものが頭上を飛び回りました。ピーク時で100匹近い数が飛び回っていたと思います。アブのように害はありませんが、ただひたすらに数が多く精神衛生上よくありませんでした。こちらも薄明終了時には消え、薄明終了後は快適な環境となりました。この虫は翌朝薄明が始まると同時に活動を再開し、夕方の薄明開始時の逆再生を見ているような気分になりました。
虫に悩まされた一夜でしたが、簡単な機材を使っていたこともあって大きなトラブルは起こりませんでした。7月上旬にしては最高の条件を楽しめた、良い一夜でした。
神割崎以来、再びお会いできてとても嬉しいかったです♥️
離れた場所から見つけて頂き、ご挨拶に来て頂き、ありがとうございました🤗
赤道儀6台出していたので見つけて頂けたと思うので、変なところで役にたったと喜んでいます😆
沢山お話でき、教えて頂き良かったです😂
また、お会いできるのを楽しみにしています😄
おおほりさん、コメントありがとうございます。
あの特徴的な機材群ですから、遠くからでもはっきりとわかりました。
またお会いすることもあると思いますが、その際はよろしくお願いします。