【遠征記録】2022/8/28 @蔵王

8月も予想通りぐずついた天気が続いています。秋雨前線がやってきたため、東北地方は本格的な長雨シーズンに入っていくことでしょう。予報も不安定な日々が続いていますが、数日前になってチャンスが出てきたため、急遽蔵王へ向かいました。当日の予報は日没前後に1600 m程度の雲頂高度を持つ雲が一気にはける予報。さて実際はどうだったのでしょうか。

概要

日付2022/8/28
同行者だいこもん氏、はたけ氏、jd氏
撮影対象1対象名M 33
鏡筒R200SS
カメラASI294MM
撮影対象2対象名Sh 2-155
鏡筒RedCat 51, RedCat 51 II
カメラASI294MM, SV405CC
時刻撮影開始20:47
撮影終了24:07
鏡筒温度 [℃]撮影開始時N/A (10 ℃前後)
撮影終了時N/A (8 ℃前後)
湿度 (%RH)撮影開始時N/A
撮影終了時N/A
撮影地名称蔵王(こまくさ平)
SQM [mag./arcsec^2]21.62 (Light pollution map)
地面の状態乾燥
結露結露、高度
風力階級0-4程度
雲の様子21時前後雲量3程度
北に山越えの低い雲、地上付近は湿度高し
24時前後雲量3程度
湿度が低下した
観測した流星5個程度
  • 結露、降霜の定義
    • 低度: プラスチックの表面、自動車のボディ天面がわずかに湿る、または霜の付着を確認できる
    • 中度: プラスチックの表面、自動車のボディ天面、フロントガラスがはっきり湿る、または霜で覆われる
    • 高度: 中度に加え、金属の表面(鏡筒など)、自動車のサイドガラスがわずかに湿る、または霜の付着を確認できる 屈折望遠鏡やカメラレンズの前玉がわずかに湿る
    • 重度: 高度に加え、反射望遠鏡の斜鏡や主鏡、屈折望遠鏡やカメラレンズの前玉がはっきり湿る

天気図・雲観測データ

出典: 気象庁ホームページ

特記事項

  • チリリモートへ送付するR200SSの再テストを行った。星像は良好で、今回の結果をもって機材を送付する予定である。
  • 一方、前回に引き続き失敗やトラブルの多い一夜であった。
  • その1: はじめは標高の高い駐車場に陣取ったものの、西からの山越えの雲が薄明終了直前になっても消えなかったため、急遽こまくさ平へ下った。結果的にこの選択は正しかったようで、上記の観測画像を見てもわかるように、この雲が消えたのは22時前後のことであった。今回のように寒冷前線が通過して晴れるパターンの場合、吹きおろしの風が乾燥してくるこまくさ平付近が良いのかもしれない。
  • その2: ASI294MMでの撮影時、ビニングがBin1になってしまっていた。N.I.N.A.での撮影時にプログラムを作成する際、ビニングの設定が漏れていた。事前にプログラムを作成しておき、実行するようにしたい。
  • その3: Advanced-VXの赤緯側モータの接触不良が悪化した。赤緯側モータユニット内の配線が原因と考えているが、一度オーバーホールして確認したい。
  • その4: モバイルディスプレイ用のMini HDMIケーブルを忘れてしまった。貸していただいただいこもんさん、ありがとうございました。

撮影結果

M 33
OpticsVixen R200SS
CorrectorCorrector PH
FilterAstrodon LRGB 1.25 inch
Focal length760 mm
F stopF3.8
CameraZWO ASI294MM
Gain120
Offset5
Binning2×2 (L), 1×1 (RGB)
Sensor temp.0℃
ExposureL: 21 * 120 s
R: 21 * 120 s
G: 18 * 120 s
B: 20 * 120 s
Total exposure: 160 min
Date28-Aug. 2022 20:47-
MountSky-Watcher EQ6R
GuidingSVBONY SV165, ASI120MM, PHD2
SoftwarePixInsight, Photoshop CC
撮影条件

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