星沼会・フォトコンで成果

フォトコンで成果続々

毎月5日は日本に残された数少ない天体専門雑誌の両雄、『天文ガイド』『星ナビ』の発売日。月例のフォトコン応募者にとっては、悲喜交々の一日ではないでしょうか。

今回は我々星沼会とメンバーであるだいこもんさんによって見事ダブル受賞を果たすことができました。

星沼会共同撮影プロジェクト・アイリス星雲 星ナビギャラリーへ掲載

こちらの記事で取り上げた、共同撮影プロジェクトのうち、アイリス星雲の画像が、星ナビ12月号のギャラリーへ掲載されました。

共同撮影による合作は、2019年の「し」の合作をきっかけに取り組み始めたものです。実はこの時も雑誌へ応募していたのですが、こちらは落選してしまいました。

こちらの記事にもあるように、今回の画像は最初からフォトコンへ応募することを意識して撮影したものです。合作による露光時間の暴力を表現するため、淡い分子雲が豊富に広がる領域を選びました。結果として撮影は雲に阻まれながらとなりましたが、それでも一晩で800分以上の露光を稼ぐことができ、それが結果に反映されたのが評価されたのだと思います。

撮影者は、本当であれば論文のように、全員の名前を並べ立ててほしかったのですが、さすがに前例がなかったため、代表者として私の名前を載せていただくことになりました。私の貢献度は高が知れているので恐縮です。
ただ、コメント中にちゃんと全員の名前が並んでいたので、私は満足です。

何より私が嬉しかったのは、選者の方のコメントでした。モザイクのオーバーラップの関係で、画質の違う箇所がある、という旨のコメントです。指摘の通り、次回は、構図の確認をもう少ししっかりしたいですね。

だいこもんさん撮影・M31 サイトロンジャパン天体写真コンテスト2021 準大賞受賞

我々星沼会の仲間であるだいこもんさんが、この度、サイトロンジャパン60周年記念天体写真コンテスト2021で準大賞を受賞しました。初のフォトコン入選がこのような素晴らしい結果ということで、大変おめでたいニュースです。

詳細についてはこちらの記事に書いておりますので、今回はこの写真を撮影したときの思い出について。

この写真を撮影したのは去年の10月18日、場所は栗駒山のいわかがみ平でした。当地は紅葉の名所としても知られており、時期はまさに紅葉シーズン真っただ中。翌日の日中も好天が予想されていたことから、紅葉目当ての客で100台程度の駐車場は夕方からほぼ埋まっており、だいこもんさん、かのーぷすさんと私が陣取ってからほどなくして駐車場は満車になりました。もちろん、駐車場に来ている人のほとんどは、翌朝早朝から登山して紅葉を撮る、いわばコミケの徹夜組。みなさん車の中でご飯を食べたり、布団を敷いて寝たりと自由にしている中、我々三人だけが機材をいそいそと出してきて、撮影に励んでいました。

その光景は紅葉目当て組の人たちには相当奇異に見えたらしく、通りかかる車や人たちに何度睨まれたことか。いまだかつてないほど人の往来も多く、ざわざわした夜だったことが記憶に強く残っています。

この夜は夜半まで曇り、夜半過ぎに急速に回復して翌朝にかけて晴れていくという予報だったのを覚えています。機材を出してからは鶏肉とキャベツを飯盒にぶち込んで、ご飯を食べていました。その後は気温2℃の寒空の中、曇り空を眺めながら三人で話し込んでいました。

やがて予報通り雲が取れ、だいこもんさんはおもむろにRASAでM31のモザイクを撮りはじめたのでした。・・・その時はこのような結果になるとはつゆ知らず。

やがて薄明を迎えると、我々三人はいそいそと機材をしまい始めました。我々以外の多数派である徹夜組は、いよいよ出陣と、機材を準備したり、朝ご飯を食べたりと、我々と真逆の行動をしていたのが印象深かったです。帰りがけに見た鮮やかな紅葉は、確かにそこまでして見に来る価値があると感じさせるだけのものであったと思います。

当時はあまり記録が残っていませんが、撮影終了時に三人で記念撮影をしていました。画面左に見える鏡筒が、まさに今回の準大賞作品を生み出している最中の、RASAです。

いわかがみ平で空を仰ぐ3人

落選供養

最後に、私が今月号の天文ガイドとサイトロンジャパン天体写真コンテストに応募して落選した写真を供養したいと思います。

M8付近 サイトロンジャパン天体写真コンテストに応募したもの
NGC1499~M45付近 天文ガイドビギナーの部に応募したもの

“星沼会・フォトコンで成果” への2件の返信

  1. 思い出話、たった1年前ですけどずいぶん昔のことに思えます。記事ありがとうございます。撮影としては環境も天気もよくなかったのですけど、なんだか楽しい夜で
    「記念写真撮りましょう」
    と私から提案したのを覚えてます。撮影しておいてよかったです。確かにこの時、今日の状況は予想し得ませんでしたね。

    落選写真は残念でした。カリフォルニアから分子雲にかけての分子雲の質感や輝度は、このくらいが適切な気がします(実は同じ領域を再処理していますが、以前の炙り出しすぎを反省して、このくらいを目指してました)いっぽうで、M45の星が飽和するくらいに輝度を上げてもいいのかなーと思いました、またteamsやツイッターで議論しましょう!

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